図書館のBLOG
📚明け方の若者たち
更新日:2020年09月01日
「明け方の若者たち」
カツセ マサヒコ 著
「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑」?
その16文字から始まった、沼のような5年間。
明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江の島。IKEAで買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり。
世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった僕は、”こんなハズじゃなかった人生”に打ちのめされていく。息の詰まる満員電車。夢見た未来とは異なる現在。深夜の高円寺の公園と親友だけが、救いだったあの頃。
それでも、振り返れば全てが、美しい。
人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚。